症例74当時13歳 男性
左コーレス骨折
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この患者さんは道を歩いている時に転んでしまい 手首を骨折してしまった方です。 このコーレス骨折というのはすごく有名な、高齢 者に頻発する骨折なのですが、発生原因が転倒な ので、誰にでも起こります。 なので、転んで手をついた後に鈍い痛みが手首に ずっとある場合や、刺激すると激痛が走る場合は 骨折の可能性があります。 写真の皮膚の輪郭を見てもわかるように、見た目 ではあまり折れているのかズレているのか判断が 難しいです。 この患者さんの場合は、転んでから1時間後に受 診された為、まだ腫れたりもしていません。 しかし、あからさまにズレていなくても写真のよ うなズレがあると手首をひねることが出来なかっ たり、曲げ伸ばしができなくなります。 その為この患者さんは自分で判断して来院されま した。 皆さんも、外見が問題なさそうでも動かせなかっ たり、やたら痛みや違和感がしつこく出ている場 合はなるべく早めに遠慮なくご相談ください。 そして今回の骨折の症状は 限局性圧痛(+)、腫脹(−)、皮下出血(−) 神経・大血管損傷(−)、皮膚損傷(−) 転位(+)→背側(+)、背屈(+)、 短縮(+) 特筆すべき持病などはなし だったので整復しました。
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結果から言うと、「Repo perfect」 でした。 写真を見比べていただくと、橈骨が伸びているの が確認できるかと思います。 この男の子は2週間半程でシャーレギプス固定と なり、その後少しの期間リハビリを行い完治とな りました。 年齢的にも特にROM訓練は行わずに、温熱など で促すのみで治ったのを覚えています。 ちなみにバートン骨折という、同じ手首に発生す る骨折があります。 コーレス骨折は「新米柔道整復師が最初に整復を 任せてもらう可能性が高いやさしい症例」と表現 されることが多いのですが、バートン骨折は「解 剖学的整復が必要で不安定性があるから自信がな いなら整復するな」とよく言われる程に難しい症 例です。 レントゲン検査でバートン骨折だと判明したら、 今は必ずといっていいほど手術を進められます。 しかし、かねがえ接骨院ではバートン骨折の整復 経験が3例あります。(症例28、症例50、症 例73)
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症例28と症例50が 「Repo perfect」で 症例73が 「Repo good」という評価を医師より頂 いてます。難しい症例ですが、かねがえ接骨院で は整復できる可能性があるので、バートン骨折と 診断された方は遠慮なくご相談ください。 以上、第74症例目の整復レポートでした。