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回転転位の足趾骨折

症例11

当時51歳 女性

左第4趾基節骨骨折

第74症例目

<当院ホームページでのみ掲載を許可された症例画像の為、無断転載はおやめください>


この患者さんは、指をぶつけて骨折したのですが
場所が珍しいです。             
どこにぶつけたのかは本人も覚えていないのです
が、ここまで大きな転位があるのに第4趾のみの
骨折なので整復が難しそうだと思ったのを覚えて
います。                  
しかも私(院長 鐘ヶ江)の初めての足趾の骨折
の整復症例でした。             
指の骨折は、そこまで操作は難しくありません。
転位の度合いによっては末梢牽引だけでキレイに
戻ることも多いです。            
ただ、足趾(足の指)は難しいです。     
操作自体は指の骨折と同じように難しくはありま
せん。                   
では何がそんなに難しいのかというと、遠位骨片
の把持です。                
とにかくつまみにくいです。         
その把持困難な状態で持続牽引をしなければいけ
ない為、整復操作は簡単であっても患部に牽引力
が伝わらず、うまくいかないことは多い骨折です
そして今回の骨折の症状は          

限局性圧痛(+)、腫脹(−)、皮下出血(−)
神経・大血管損傷(−)、皮膚損傷(−)   
転位(+)→底側(+)、背屈(+)、    
      内側(+)、外転(+)     

特筆すべき持病などはなし          
だったので整復しました。          

第74症例目2

<当院ホームページでのみ掲載を許可された症例画像の為、無断転載はおやめください>


結果から言うと「Repo perfect」で
した。                   
転位が顕著な症例なので、写真をみれば一目瞭然
でしっかり戻っているのがわかるかと思います。

今回の症例は、               
背屈転位(足の甲側に曲がってしまった状態) 
外転転位(指の場合は、小指側に曲がってしまっ
た状態)                  
底側転位(足の裏側にズレた状態)      
内側転位(足の場合は母趾側にズレた状態)  
側方転位は「骨折して一方の骨片が骨長軸上より
側方に転位したもの」という定義ですが、今回の
症例は折れた足趾が位置を留めたまま左斜め上方
向に回転している状態なんです。       
その為長軸上からみて底側・内側に転位というこ
とになります。               
そして足先の血管は骨の側方を走行するのですが
今回は奇跡的に骨折時に損傷を免れていました。

徒手整復は繊細で緻密な操作が求められることも
多く、それに加えて相当な力を必要とします。 
失敗(血管や神経損傷、転位の悪化)すると患者
さんの人生を台無しにしてしまう可能性もありま
す。                    
だからこそ我々柔道整復師は、絶対に確認作業を
怠らないこと、見栄を張ったりできるかもという
生半可な気持ちで安易に整復をしないこと、整復
困難な症例や経験不足で自信をもてない症例は速
やかに医療機関に送ること、そして何より整復す
ると判断したなら「Repo perfect」
の状態に必ずもどすという強い思いを持って日々
備える事が大切です。            


以上、第11症例目の整復レポートでした。  

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