むち打ちとは?むち打ち
の原因や対処法について
詳しく解説
公開日:2024/7/3
最終更新日:2024/7/3
むち打ちとは?
むち打ちとは、大きな力が加わった際に頭部が前後左右に揺
さぶられることで、首がムチを打つ様な動きを強制されるこ
とで発生する外傷の総称です。
あくまでムチを打つ様な動きで痛めることを示す言葉で、
「むち打ちによる骨折」「むち打ちによる捻挫」など様々な
損傷を引き起こすものである為、むち打ちになった時は精査
むち打ちで病院に行くべき症状は?
むち打ちは頭を揺さぶられて発生します。
その際に首の可動域を超えた場合は骨や関節などの損傷を伴
う、危ないむち打ちです。
強く揺さぶられた場合や、首に違和感や痛みが残る場合、吐
き気などを伴う場合は早めに病院で精査をしたほうが良いで
しょう。
むち打ちの原因は?
むち打ちイコール交通事故と連想する場合が多いように、基
本的には大きな力が加わった際に発生します。
身体の中で特に重量のある頭部の揺さぶりが原因となるので
すが、揺さぶられてしまう理由としては慣性の法則によると
ころが大きいです。
頭と胴体が同じ方向に動いている時に、胴体だけ急停止した
場合や、頭と胴体が停止している時に胴体だけ急に動いた場
合に頭部の揺さぶりは発生します。
むち打ちの治し方・対処法
むち打ちによって痛める場所は、一部の例外を除けば3か所
です。
1、急激な伸長による筋肉損傷
2、首の可動域を超えた動きによる関節損傷
3、骨に圧力が加わることによる骨損傷
そしてどの損傷においても基本的には患部の安静を確保して
修復されるのを待つ治し方になります。
安静期間の長さは1<2≦3となる場合が多く、安静の為の
固定の必要性も1<2<3となる為、先ずはどこをどの程度
損傷しているのかを見極める事が重要です。
むち打ちが治まるまでの期間
むち打ちで痛めるのは、頭を支えるという重要な役割をもつ
首の部分です。
その為中々安静にすることが難しく治癒までにかかる期間は
長期化する事が多いです。
更に生活様式や仕事など様々な条件によって負担のかかり方
が大きく変わる為、大体このくらいで治るという一律の基準
は示せません。
その為、個々の状況を考慮した治癒期間をケースバイケース
で判断していくしかありません。
しかし一般的には、半年治療しても残ってしまった症状は、
症状固定という判断をして治療が打ち切られることが多い為
特殊な損傷がない場合は半年間を1つの治療期間の目安とす
ると良いでしょう。
むち打ちは何科に行けばいい?
むち打ちで影響を受けるのは、首の筋肉・関節・骨です。
その為基本的には整形外科に行くと良いでしょう。
また、手や足が動かせない場合や感覚がない場合は、重症の
むち打ちの可能性があります。
その場合は頭と首を動かさないようにしたうえで、救急搬送
するべき場合もあるので、大きな事故でむち打ちが発生した
時は、むやみに動かさないように気を付けましょう。
むち打ちにならない為の予防法
むち打ちは車に乗車中に交通事故に遭った際に発生すること
が多いです。
そしてその発生要因に慣性の法則が大きく関わっているので
むち打ちを防ぐ方法イコール慣性の法則を防ぐ方法になりま
す。
主にむち打ちは追突する時と追突される時に発生します。
それぞれ衝突時に慣性の法則が働かないように対策すること
で大きく頭部が揺さぶられることを防ぐことができます。
追突する場合は体が急停止した時に慣性の働いた頭部が前方
へ大きく動くことでむち打ちとなるので、事前に前方に動か
ないように抑えることでむち打ちを回避できます。
運転席や助手席だと難しいですが、後部座席であれば前の席
のヘッドレストに額を付けておく事で頭部の揺さぶりを軽減
できます。
追突される場合は身体が急に前に押し出される時に、慣性の
働いた頭部が取り残される形で後方に大きく動く事でむち打
ちとなります。
その為事前にヘッドレストに後頭部を付けておく事で、頭部
が取り残されることを回避出来ます。
しかし追突される事を事前に察知することは難しいため、停
車中は常にヘッドレストに後頭部を付けておく事で、万が一
追突された時に発生するむち打ちを軽減できるでしょう。
むち打ちには専門的な治療を
いざむち打ちが発生した場合、首は非常に不安定な状態にな
ります。
そして日常的に必ず負荷がかかる部位なので、十分な安静を
確保するのは難しい場合が多いです。
その結果、治癒までにはそれなりの期間がかかる場合が多い
のですが、一般的には半年程でこれ以上の改善は見込めない
と判断されてしまいます。
実質半年間の治療期間でなるべく回復させる為には、治癒力
を高めるアプローチを加えることが望ましいです。
しかしむち打ちの場合、患部である首は非常に不安定となる
為、アプローチ方法によっては逆に悪化してしまう可能性も
あります。
特に関節の捻挫を伴う場合は、首が動くような力が加わる事
で治療前より悪化することが多いです。
そのような逆効果を避けるために、むち打ちの治療では、痛
み止め薬や湿布の処方、温めや電気での治療がメインとなる
ことが多いです。
しかし治癒を促す方法の中では筋肉を強制的にほぐしてくれ
るマッサージ治療は特に有効です。
患部を動かしてはいけない、けれどもマッサージが一番有効
そんな状況で施す事が出来るのが、主に骨折時の治療に用い
られる「ケガ用のマッサージ」です。
このマッサージはケガ治療の専門家である柔道整復師が習得
する特殊な技術なので、患部の安静が最優先となるむち打ち
の治療においては最も有効な治療法となるでしょう。
もしもむち打ちになり、最善・最適な治療を受けたいと考え
ているのであれば、専門家である柔道整復師の施術所である
接骨院、特にケガ用のマッサージを習得している院で施術を
受けると良いでしょう。